昨日の午後7時、PRIDEがテレビで放送されました。
ゴールデンタイムにやっていることに、意外な感じを受けました。
というのも、今回の興行は大晦日の影響を受けて、「これ!」という試合が組まれていません。さらに一昨日の開催のため結果も広まっており、新鮮さに欠けます。
一般知名度で言えば、かろうじてミルコ・クロコップが出ていて、それでもボブ・サップなんかと比べればずっと低いだろうし、相手ははっきり言えば「過去の人」マーク・コールマン。他の出場者も、テレビ的には受けが悪いんじゃないかなー、と。
だもんで、この時間に放送することを、他人事ながら「視聴率は大丈夫なんかな」と思って見ていました。
しかしそんな心配は、番組の作り方により一掃。
非常にドラマチックに、選手についてなんの知識がない状態でも分かりやすく説明し、しかも感情移入できる構成になっていました。
そのため、ミルコvsコールマンのときには「どっちもがんばれ!」という気持ちに自然になることができ、試合に熱中できるわけです。
もはやおなじみになったあの女性の巻き舌なコール、これもまた聞きなれたフジテレビアナによる実況。ゴールデンタムにふさわしい内容でした。
フジテレビの格闘技中継に対する思い入れを感じましたね。
さて、その一方、今日の午後9時から放送された「K-1MAX」。
魔裟斗は出ないもののKIDなど人気選手が登場する中量級トーナメント。さらに即日放送ということで、私も楽しみにしていました。
が、昨日のPRIDEとは対照的な内容に。
まず不幸だったのは、主役にしたかったであろうKIDの欠場。この時点で半分以上終わってます。
仕方なく(というかなんというか)主役にしたのが、前回優勝の小比類巻と分かりやすいキャラの武田。本来なら準主役。
この時点で、もうPRIDEと違うんですよ、番組作りが。
どんな選手でもできるだけ公平に紹介し感情移入しやすくするPRIDEに対し、最初から主役を決めて、その選手を中心に番組を作るK-1。
そのため、小比類巻の試合ではずっと左上に「連続優勝なるか小比類巻!」などと表示され、完全に片方寄りになってしまっています。
その選手のファンなら・・・嬉しいのかねぇ。
この番組作りの弱点は、主役とされていた選手が負けた or 不甲斐なかった場合。
今回はKIDが欠場し、小比類巻は1回戦で相変わらずのスロースターターっぷりを炸裂させて判定で大ブーイングを浴び、武田は1回戦で怪我による欠場。おそらくその度に視聴率は減っていったことでしょう。
私としては、村浜が豪快なKO勝利をしてくれたので、その瞬間だけ嬉しかったです。あとはどうにも・・・なぁ。
ま、一番悔しいのは、プロレスがこの時間帯に放送されないことなんですがねっ!
小橋の試合なんかは、十分に通用すると思うんだけど・・・